会社における3種類の印鑑と役割について

印鑑といえばどれも同じというイメージがありますが、会社の印鑑に関してはそうではありません。
会社に関する印鑑には、会社実印、会社銀行印、会社角印と呼ばれる3種類の印鑑が存在しています。
これら会社の印鑑には、それぞれの役割が定められ、重要性も異なるものです。その違いについて認識しておかないと、想定外の損失を被ることもあり得るため、違いについて知ることが大切です。

 

会社実印は、法務局に法人登記する際に必要となる印鑑です。
法人登記や不動産登記、会社の定款の変更の際など、法律行為を行う際に必要なる印鑑で、会社のサインそのものを示すものといっても過言ではありません。通常、会社実印を押印できるのは代表取締役社長に限られることとなります。

 

会社銀行印は、会社と銀行間との取引に利用されるものです。
会社が銀行に口座を開設した際に銀行に届出る印鑑で、預金や当座預金での取引や、手形取引などにおいて利用されることとなります。会社銀行印については会社の経理部に保管され、経理取引に使用されることになります。

 

最後は会社角印です。
会社角印は、会社が発行する見積書や請求書、領収書に押印されるもので、それら書類が正式に会社が発行したものであることを証明するものです。会社角印は一般には社判と呼ばれることも多いもので、営業部門など対外的な活動を行う複数の部門の管理者によって保管されることとなります。

 

これら三種類の印鑑は、ひとつの印鑑で済ませることも可能です。
しかし、会社の組織分担を明確にし、不正を防ぐ観点からは3種類をしっかり備え、別々に保管することが大切となります。
特に会社実印と会社銀行印については、不正利用されると大きな経済損失につながる可能性もあることから、会社角印とは別個のものを設ける必要があるのです。